エレキのメンテナンス

エレキのメンテナンス

メンテナンス 本格的なOH作業

長くいい状態で使い続けるためには、定期的なオーバーホール作業は欠かせません。
一般的なサンデーアングラーで、最低でも2年に一度は当店などで手がける「本格的なOH作業」をおすすめします。
「本格的なOH作業」とは、いったいどういった内容でしょうか。
各メーカー、モデルごとに違う、シール類やベアリングなどの消耗部品類の新品交換
エレキそのものをほぼすべて分解し、必要な点検と洗浄、グリスアップを行う調整組み付け
ビスやボルトなどを正しいトルク値で組み付けする
その上で外観ではわからなかった異常個所、問題点を発見、必要な作業をお客様へ提案いたします。

メンテナンス モーター部内への浸水防止

モーター部内へ浸水を防ぐ要となるシール類。
ただ組み付けするだけではなく、正しい工具、正しいケミカルがあってこその100点の仕事となります。
何かが欠けるだけでトラブルのリスクが高まってしまいます。

メンテナンス シャフトのステアリングサポート用ボールベアリング

こちらはフットコンで一般的に使用されているシャフトのステアリングサポート用のボールベアリング。
これらも適宜必要なケミカルと併用して正しく組み付けすることで最高のパフォーマンスを長くキープし続けることができます。
特にミンコタのボールベアリングはサビに弱く要注意です。

エレキの修理屋さん メンテナンス ブラシカードASSY交換

現在でも圧倒的にユーザーが多いモーターガイド旧ツアーで使用されているブラシカードASSY。
構造上、連続使用やリチウム使用での過負荷からブラシリードの焼損が非常に多いモデルです。
画像のような初期~中期までの焼損であればエレキの速度が落ちたかな・・・程度で動作自体はしますが、最終的にはブラシ自体が発熱、割れて動作しなくなります。
動作していても、速度が落ちている=バッテリーの電力が焼損部分で抵抗となり発熱で逃げてますので隣接するアーマーチュアコアやSEモジュールへの被害のリスクが高まりますので、早めに発見、交換が必須の部分となります。

エレキの修理屋さん メンテナンス マイクロスイッチ交換

フットコンのOH作業の定番作業であるマイクロスイッチ交換。
機種、モデルによりますが一部の旧機種などではマイクロスイッチ内を高い電流が流れる構造のため電気的な負荷でスイッチ焼損から機能しなくなることが多いです。
旧ツアーなどは比較的電気的な負荷からトラブルになることは少ないですが、雨水がスイッチ内に入り込んでサビから接点不良を起こして機能しなくなるのは定番のトラブルです。
当店では、このマイクロスイッチ交換はOH作業時の基本料金に含んで交換作業を行っております。

エレキの修理屋さん メンテナンス モーター内部への浸水発見と早期OH作業

一番驚かれるのがこちら。
動作しているエレキをOH作業でお預かりして発見する、モーター内部への浸水。
浸水しても初期の頃はエレキは正常に動作することは、あまり一般的には知られておりません。
浸水した水分がモーター内部でサビを発生させ、動作部分を固着してしまう、あるいはブラシが水分を含んで軟化し、摩耗するのが早くなってブラシがなくなり動作しなくなる。
このいずれかまで至ることではじめてユーザーは以上に気づきますが、その段階では状態はかなり悪い方向へ進行しており、修理にかかるコストも大きくなりがち。
そうなる前にOH作業で気づけば、必要な作業、交換部品も少なく済みます。
動いているからOH作業は必要ない、は間違った考えです。